胃癌(st1B)体験記、ときどき映画

41才、胃癌(st1B/印環細胞)体験記。趣味は映画鑑賞です

胃「今日も休み?」腸「今日も休み?」私「米汁(十分粥)いきまーす」

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術後5日から、流動食が始まった。
お湯に、米やら味噌やらを溶かした生ぬるい汁をすすると、
身体中からぶわっと汗が出た。
胃と腸がパニック起こしてるのがわかる。

「無理せず残していいですよ」という看護師さんの言葉に甘えて、半分残す(美味しくない)。
ケミカルな味のする栄養補助飲料を、時間をかけて飲みこんだ。

幸運なことに、胃痛はあっても逆流症状や吐き気がなかった。

退院してからも、ダンピング症状に悩まされることはなかった。
消化器官というか、体質的なものが大きいのだと思う。

食事内容的には、もともと淡白で薄味なものが好きだし、毎日自炊なので不自由を感じなかった。




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映画:ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア

監督:トーマス・ヤーン
cast:
ティル・ジュワイガー
ヤン・ヨーゼフ・リーファース

あらすじ:
病院で偶然同室になったマーティンとルディは、共に余命短い末期患者だった。ふたりは病室で葉巻を吹かしながら、どうせな死ぬ前にら海を見ようと意気投合。
病室を抜け出して車を盗み、死に向かってひた走っていく。



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癌になって思い出したのが、昔見たコレ。
「死ぬ前にしたい10のこと」の男版ロードムービーです。
(または「コーヒー&シガレット」に次ぐ禁煙なんてやってられっかムービーです)

こっちもお伽話っぽくて好き。

男版は、死ぬ前の欲求がすごくわかりやすいというか可愛げあるというか。
どうせ死ぬんだし海見ようぜー女と寝ようぜー。あ、母ちゃんにも会いたい(´;Д;`)
みたいなね。

なんかいいなー!!
私がもし癌再発しても、残してしまう人の泣き顔を見ながら死ぬより
会ったばかりの死に友達と意気投合して、海まで車飛ばして、海見ながら「やっぱり怖いね」って、一緒にタバコ吹かしながら死にたいなあ…。

まあそんなの、ファンタジーだけどw

ドイツ映画ってお洒落ですよね。
同じ俳優さんの「レボリューション6」も好きです。

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プレゼント・ニュー・ストマック!!

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術後2日。

痛みのピークが過ぎる。
初日、あれがほんとに山場だった。

3、4日と過ぎると、痛みはまあきついけど動けるようになった。

脊髄の管(麻酔用)が抜け、左手の甲の点滴も抜け、私は少しずつ身軽になっていった。

3日ぶりに看護師さんに髪を洗ってもらった。
嗅ぎ慣れたシャンプーの匂いに、胸がいっぱいになった。ああ、日常が戻って来たんだなって。

家族と仕事先、2人の友人には状況を伝えた。
すごく心配してくれてありがたかったのだけど、お見舞いは遠回しに断った。
誰かが私のことを気にかけてくれてるというだけで、充分だった。

ところで入院中に誕生日を迎えた。

5年前は、母(癌。鬼籍)の病室で迎えたし、
去年は、子供(気管支。完治済み)の病室で迎えたし、
今年は、私(癌。4人部屋)の病室で迎えた。

窓から海を眺めつつ今年が本丸だな、とか思ったらなんかおかしくて、
一人で笑った。


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そりゃあ胃を切ったけど、こんなに痛いもんかね

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術後初日。

もうろうとしてた意識がはっきりしてからが、まあきつかった。

どこが痛いですっていうレベルじゃない。
もう、どこもかしこも痛い。

まず元凶の切り貼りされた胃が痛い。腹腔鏡差込口×5箇所が痛い。
横腹から出た管(ドレーン)が痛い。

寝すぎて首も肩も腰も痛い。動かしてもじっとしてても痛い。唇はカッサカサ。なんか関節も痛い。
全然関係ないひざも痛い。なぜだ。

あと、手術の2、3日前に風邪をひいてたのだけど、コレがほんとうに曲者。
咳をするとめちゃくちゃ痛い。くしゃみも痛い。そもそもあくびしても痛い。もうどうしろと。唇は相変わらずカサカサだし。
「風邪とかいまさらwこっちは癌だっつーの」と馬鹿にしきってたのが悔やまれるけど、もうどうしようもない。

痛みっていうのは、ほんとうに精神的にやられる。
気力が削がれるのがわかる。泣き言、言いそう。

痛くて怖くて動けなくって、情けなくて泣けてくる。

「本当は体を動かした方が良いのだけど。でも、初日ですもんね。痛いですよね。
大丈夫ですよ、日にち薬がありますから」

そう言って励ましてくれた看護師さんに、救われました。

 

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生還

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目が覚めた時、薄暗い病室で寝ていた。

医師も看護師も、待ってくれていたはずの家族もとっくに引き上げていて、窓の外が真っ暗だった。

ちょっと混乱した。というか、痛い。体が痛い。唇カッサカサ。口の中の水分吸い取られてるんだけど。私リッツでも食べた?

たまに来てくれる看護師さんに、時間を聞こう時間を聞こうと思っていたのだけど、
浅い眠りを繰り返して、何も聞けないまま朝を迎えた。



後日聞くと、手術は9時間くらいかかったそうです。

胃と胆嚢を切り取って、胃から腸へのルートをつなぐ。それから切り取った臓器周辺の癌細胞検査、転移の可能性があった肝臓のレントゲン検査もすべて終了して、ちゃ、ちゃ、と6箇所の傷を塞ぐ。

アクロバティックな医療技術の高さ。

ただ、ほんとにたまたま、今の日本に生きてたってだけで、こんな医療技術にあやかれた幸運さが、ひらすらありがたかったです。


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