胃癌(st1B)体験記、ときどき映画

42才、胃癌(st1B/印環細胞)体験記。趣味は映画鑑賞です

「悪いもの」

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内視鏡検査から10日。ほんの束の間の平和が脆くもくずれたのは10月3日だった。

仕事中、知らない番号から電話があった。
その時私は、タバコを吸いながらスマホでラインか何かを見ていた。

慌てて電話に出ると、内科の院長先生からだった。
もうこの時点で嫌な予感しかしない。
「突然の電話ですみませんね」と、おもねるような優しい声で言われた。

「先日の内視鏡検査の結果ですが、、生検の結果悪いものが見つかりまして。早急に、明日にでも来院できますか?」

悪いもの。悪いものて。

もうそれ癌以外になんかあんの?
できればご家族にって言ってるし…。(告知程度なら一人で受診してもOKのようです)

とにかくお礼を言って電話を切ったけど、頭の中が真っ白というか、感情が麻痺したような感じ。

ただ、「あーあ、癌だって」ていうのはストンと納得してた。