胃癌(st1B)体験記、ときどき映画

42才、胃癌(st1B/印環細胞)体験記。趣味は映画鑑賞です

「ベイビー地獄で会おうぜ」

 40代日本人女性、ピロリ菌持ちからの胃癌st1。
胃の2/3を切除、ついでに胆嚢も。
術後の5年生存率は96%、再発率は15〜6%。

胃癌の教科書があれば、3ページ目くらいに出てきそうな、
それくらいよくある病例。
そんな自分の状態にはとっくに慣れたし、普段は忘れてる。
たまに、そういえば私5年後無事でいられるのかなって思うくらい。

術後、2ヶ月ちょっと。

いろんな感情やら体調やらを含めて、胃癌だったことにはすっかり馴染んでる。

ただ、置いていくことのできない荷物を抱えてる気分なのだ。

「生きてるだけで〜〜」って書いたような罪悪感も、
それから、もし、この先余命宣告されるような事態に陥ったとして、
「みっともない死に様を子供に見せずにいられるかわからない」という不安感も。


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「それは世界で何番目の悲劇だ?世界中で一番悲劇なのは誰だ?それを気にしてどうする?
誰だって悲しみを抱えてる。胸の奥に押し込んで、そうやって生きてる。胸の奥に押し込んでしまえば、鈍い痛みになる」

母が亡くなった時も、胃癌発覚した時も、そう言い聞かせて切り抜けてきた。

でも、いざ余命宣告された時、私はその悲しみを自分の胸にしまいきれるんだろうか。
私はそれくらいの強さを持ち合わせてるんだろうか。
子供の心に残るであろう私の姿は、ちゃんと笑っていられるだろうか。

「何かあったとろこで死ぬわけないし」じゃないのだ、マジ死ぬ。そんなとき自分がどうなるかと考えると、体に穴が空いたような、ひゅうっと凍るような感じがする。


ベイビー地獄で会おうぜ、なんて決めゼリフは言えなくてもいいから。
私が、私が思ってるより強い自分であることを願う


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