胃癌(st1B)体験記、ときどき映画

42才、胃癌(st1B/印環細胞)体験記。趣味は映画鑑賞です

胃癌(st1)あるあるなど

 

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術後4ヶ月もすると、胃癌だったことなぞすっかり忘れてしまっている。
2〜3ヶ月ごとの検診もデフォルトになって、特筆することもないというか、特筆するような事態(再発)を一番恐れてるんだけど、
私のなんてことない日常を読んでくれてる人がいるので、コッソリ、更新していこうかなと思います。

今でこそ「癌になる」というのは「花粉症になる」レベルでよくあることだと認識してるのだけど、ついこの間までは、それはもう余命宣告のようなものだった。

実際、病理が重ければ余命宣告コースだったわけで、st1だと判明するまでは、確かに死の気配を身近に感じていた。
「生命は生まれた時から死に向かっている」ていうのはその通りなのだけど、実感したのは初めてだった。
メッセージ動画も撮ってみたし、親にも会っておいた。

だから、
そんなふうに非日常だったから、私は漠然と「術後は、生まれ変わったようなドラマチックな心境になるんじゃないか」と思ってたのだ。
「こんなに世界は美しい」つって、青き衣を纏いて金色の地に降り立つんじゃないかと。

で、まあ。
結果から言うと世界は1ミリも変わって見えなかった。

もちろん、現代医療を以てして日本で治療を受けられることや、先生方や家族、生還できたことへの嬉しさや感謝はあったし、今だってある。

ただ世界も私もほんっとにそのままで。むしろ私負傷してるし。

でも、その変わらなさ加減に、安心感を覚えてる。
私がちょっと腹から胃を出したくらいで、何も変わらない。
私の生活は、今までだらだら過ごしてきた40年は、そんなにカンタンなつくりじゃないしハリボテじゃないってことに、なんかちょっと、安心してる。


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