胃癌(st1B)体験記、ときどき映画

42才、胃癌(st1B/印環細胞)体験記。趣味は映画鑑賞です

映画:ジャスティス・リーグ

監督:ザック・スナイダー
cast:
バットマンベン・アフレック
スーパーマンヘンリー・カヴィル
ワンダーウーマンガル・ガドット
フラッシュ(エズラ・ミラー
アクアマン(ジェイソン・モモア
サイボーグ(レイ・フィッシャー

あらすじ:
DCコミックのヒーローたちが集結。強大な敵を前に、一匹狼の彼らがチームとなって熱い戦いが始まる。

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マーベルのアベンジャーズはどうにも、
どうみてもコスプレ大会なのとアイアンマンがぐいぐい出てくる感じがどうにも、
アレだったんですけど、もーこれは好きです。

バッドマンとかアイアンマンって所詮人間じゃないですか、キン肉マンで言えばジェロニモじゃないですか。それをチーム戦で俺が俺がって出てこられると人間は引っ込んでなよと言いたくもなるわけです。
パワースーツがどんなに強くたって、世界がかかってる時くらいは超人にまかせたい。

で、このチーム。
ジャスティスリーグの人間枠はバッドマンなんですけど、このバッドマンの立ち位置が本当に良いです。
「自分は超人じゃないし。特技は金持ちなだけさ」て言っちゃうのが本当に良いです。

バッドマンだけじゃなくって、フラッシュのなごませキャラも、アマゾネス姐さんも、サイボーグとアクアマンも良いです。
バッドマンが超人たちを本当に必要としてるのが伝わったから、仲間になってくれたんだなあって、、
お互いの過去を知って仲良くなっていく過程が、王道で良いです。
まあ、バリー(フラッシュ)はこの後色々大変な目にあうので可哀想なんですけど。

なによりザック・スナイダーってのが良かったです。
ザック・スナイダーのバトルシーンって、緩急、緩急からのカウンターKOって感じなので、アメコミにすごく嵌るんですよね。

ラストは若干グダグダの泥仕合になるんですけど、プロレスばりにお前らいくぞーラストいくぞーって煽っておいて、ばちっとKO決めてくるんで見てて気持ちいいんです。
あー、スカッとした。


あと、コスプレだなんだって悪口言っておいてなんなんですけど、私のアメコミの推しメンはキャプテン・アメリカです。(どうでもいい)

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新年早々、内臓霊のはなし

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胃潰瘍でさ、ちょっと胃の検査に行ったら胃癌が見つかっちゃって。
なんかね、40代から多いんだって、そういうの。胃潰瘍から胃癌が見つかるの。
でもst1だから、切り取って5年再発しなかったら一応完治なんだって」

胃癌になって、いろんな人に自分の病状を説明するとき、こういう言い方が一番サラッと伝えられる気がする。

とはいえ、相手の反応はバラバラだ。

同年代〜年下は、癌に馴染みが薄いので、本当にビックリされる。
まあ逆の立場でもビックリすると思う。

同年代〜年上だと、まあ、ある程度病気なれしてるので「まあ、st1なら大丈夫なんでしょ」て感じだ。
こういう反応は、こっちとしてもラクだったりする。

一番斜め上だったのが、いわゆる「スピリチュアリスト」の人の反応だ。
「有名な先生に見てもらったりすると、胃に霊が見えたりもしますからね。除霊するのも治療方法の一つですよ」

こっちがビックリした。除霊とな。

私はスピリチュアルなものには縁がなかったけど、そういう世界観もあるんだな…。

未だに除霊はしていないのだけど、今年になってちょっとスピリチュアルなものに興味が湧いてきたりしてる。
ただ、もし内臓霊がいるんなら即刻出て行ってもらいたいとは思う。


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映画:凶悪

監督:白石和彌
cast:
山田孝之ピエール瀧池脇千鶴リリー・フランキー

あらすじ:
ジャーナリスト藤井の元に、ある凶悪事件の死刑囚・須藤から手紙が届く。面会に訪れた藤井は、須藤自身の余罪とともに、隠されていた首謀者の存在を聞かされる。その首謀者は、「先生」と呼ばれる男だった。

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元になる実話があると思うとひたすら胸糞悪いのだけど、
映画としては良作です。

山田孝之パートでモタつくものの、スピーディな展開にぐんぐん引き込まれます。

あと、見た人全員が思うであろう、キャスティングの秀逸さよ。

ピエール瀧も良いのだけど、リリーフランキーの「致命的に良識と良心が欠落した人間」ていう先生のキャラが、妙にリアルで…。
なんていうか、幼児が蟻を殺す残虐さを「法に触れては捕まる」という知識でカバーしただけの、非常に残念な欠陥人間に仕上がっておりました。

冷たい熱帯魚のでんでんも嵌ってたけど、リリーフランキーすごく良かったです…!!
この映画で、私みたいなにわかファンが増えたんじゃないかな。
「子供と年寄りは見逃す」みたいな殺人鬼キャラもいるけど「犯罪者が何を生意気に」としか思わないので、先生みたいなキャラは好きです。


関係ないけど山田孝之の家庭の事情は、どこかの掲示板でフルボッコにされるような案件だったので、イライラしました。

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なんということでしょう。下腹部がタヌキです。

 

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退院して、ムリしないように日常に戻っていった。
ダンピング症状もあまりなかったし、体も動かせるようになった。

傷は痛いけど、まあ術後初日の激痛に比べたら、かすり傷みたいなものだ。

下腹部の違和感を感じたのは、退院初日の夜だった。

これは本当に、なんと表現すればいいのか、、
こう、下腹部周辺が、重力に従ってだるんと垂れているのだ。
筋肉が落ちたとか、そういう感じでもない。
こう、本来股におさまってるものが、モロン、と、、

思わず吹き出したけど、笑ってる場合じゃない。

痛みはないけど、明らかに股間に何かがある。
「何かあったらいつでも来院してください」とは言われたけど、なんて言えばいいのか。
「胃癌 股間 垂れる 術後」とかググっても「股間 垂れる」だけまったくヒットしない。

これがデフォになったらどうしようと、思いつつも放っておいたら4、5日で治った。

体はぜんぶつながってるというけど、内臓に異変があると体のどこかにピタゴラスイッチ的な変化が起こるらしい。

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退院の日。久しぶりにアパートの畳の匂いを嗅ぐ

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手術の前日に入院して、術後きっかり10日で退院した。

10日ぶりのシャバはあたりまえだけど、何も変わってなかった。
入院の時に着てきたコートがほんのすこし肌寒かった。

私の胃が10日前より小さくなったってだけ。
もしかしたら5年後、私が生存してないかもしれないってだけ。

胃癌を告知された時はあんなに動揺したっていうのに、客観的に変わったのはたったそれだけ。

夫は仕事で子供も幼稚園だったので、ひとりでのんびり帰宅した。
久しぶりのアパートの部屋は、まあ仕方ないけど若干荒れていたので、ざっくり片付けて掃除する。

畳にゴロンと横になって、深呼吸した。

癌になったけど、とりあえず切り抜けられた。

ほっとしたし、それなりに感慨もあった。
入院前に保留にしてた心配事や問題は、もちろんそのまま残ってた。
st1の胃癌とはいえ、一度は本気で死の気配をすぐそばに感じたおかげで、色んな感情がまた加算された。

それでも、日常が戻ってきたことが嬉しかった。


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