胃癌(st1B)体験記、ときどき映画

42才、胃癌(st1B/印環細胞)体験記。趣味は映画鑑賞です

デロリアンに乗りながら

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胃癌告知からの、怒涛の検査ラッシュ。

初めてのMRIは、ちょっと面白かった。
音も光もにぎやかで、なんか20年前のSF映画みたい。
音質の悪いヘッドホンからクラシックが聞こえてきたけど、いっそのことバックトゥザフューチャーのテーマでも流せばいいのにとか思ってた。うん。現実逃避です。

そして相変わらず、死への恐怖→この世への未練→投げやり の、ローテーションはまわる。
気持ちが麻痺したところをみはからって動く。

「死ぬ前にしたい10のこと」の映画のように、やっておきたいことをリストアップした。
検査結果によってはハードモード(手術の余地なし)もありうるけど、とりいそぎ、ノーマルモード(手術の余地あり)と仮定して、リストアップする。

子供への誕生日メッセージ、食事の作りおき、急ぎの仕事、必要なとこへの報告、保険手続きなどなど。

一番ハードルが高かったのが、父への報告だった。
母を癌で亡くしてるぶん癌に対する免疫はあるだろうけど、娘(私)まで癌になるなんて、心配かけるだろうなと気が重かった。

「胃癌になったのだけど、40代にしてはそんなに珍しいことでもないし、手術もできるから大丈夫だから」
と、なるべくサラッと一気に話した。
父はただ、がんばれと言ってくれた。内心動揺したと思うけど、私の前ではそれを見せなかった。

そうこうしてるうちに、検査結果が出揃った。

結果は、st1。肝臓の影はおそらく癌ではなさそうなので、手術決行。
ルーワイ法の腹腔鏡手術。胃の2/3をリンパ節も含めてごっそりもっていく。ついでに胆嚢ももっていく(石がありそうなので)。

手術までは告知の日から、ちょうど2週間後だった。

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