胃癌(st1B)体験記、ときどき映画

42才、胃癌(st1B/印環細胞)体験記。趣味は映画鑑賞です

映画:もののけ姫(病室にて)

入院3日目に、金曜ロードショーで久しぶりに鑑賞しました。 設定が複雑で置いてけぼりになるけど、まあ、雰囲気で追っていきました。ナウシカもだけど、もののけ姫の登場人物たちも、みんなすごい自己主張してくるなー。もっとこう、人(動物)の話聞けない…

手術の日

手術当日。これで私の胃に棲みついた癌は、胃の2/3と周辺リンパ節、胆嚢を道連れに、きれいさっぱりなくなるはず。再発やらなんやら心配事はまだまだあるけど、とりあえずこの手術が終われば、すこし前に進める。放心したような気持ちで手術台に寝そべった。…

さよならスモーキングライフ

入院前日。検査ラッシュのさなかは感情も忙しかったのだけど、とりあえず手術の余地はあることがわかってからは、気持ちは落ち着いていた。明日から入院、手術だと思うと、やっとあやふやな状態から解放されるという安堵があった。じりじり待つのはもうごめ…

デロリアンに乗りながら

胃癌告知からの、怒涛の検査ラッシュ。初めてのMRIは、ちょっと面白かった。音も光もにぎやかで、なんか20年前のSF映画みたい。音質の悪いヘッドホンからクラシックが聞こえてきたけど、いっそのことバックトゥザフューチャーのテーマでも流せばいいのにとか…

映画:死ぬまでにしたい10のこと

監督・脚本:イザベル・コヘット製作:ペドロ・アルモドバルcast:サラ・ポーリースコット・スピードマンデボラ・ハリーマーク・ラファロアルフレッド・モリナあらすじ:23才のアンは働きながら、夫と2人の娘とトレーラーハウスで暮らしていた。貧しくも幸せ…

真綿で首を締められるような

舞台が総合病院に移った。初めての診察は、まあ、内科で言われたことと同じ。全身検査をして病状を確かめつつ、癌の発生箇所が胃だけなら2/3の摘出手術をしましょう、という流れ。冷静にしてたつもりが、不安で不安でやっぱり涙ぐんでしまう。先生は優しく、…

爆弾投下

診断は、やっぱり胃癌。しかもスキってた。(スキルス性)いちばん知りたいのはその先なのだけど、開腹してみないと、正確なstとレベルはわからないとのこと。ただ、大きな病院で精密検査をすれば予測はつけられると。結局その日は、はっきりしたことは何も…

グーグルの検索履歴が一気に禍々しくなった

来院の日。電話の時点で胃癌なのは明らかなので、これからのことを決めなきゃならない。一夜漬けでひととおりググってみると胃癌の場合、ざっくりと初期癌はイージーモードst1〜2はノーマルモード(スキルス性だとちょっと難易度高め)st3以上はハードモード…

「悪いもの」

内視鏡検査から10日。ほんの束の間の平和が脆くもくずれたのは10月3日だった。仕事中、知らない番号から電話があった。その時私は、タバコを吸いながらスマホでラインか何かを見ていた。慌てて電話に出ると、内科の院長先生からだった。もうこの時点で嫌な予…

胃癌確定の日

2018年の春に、市の癌検診に行った。母が末期の癌で亡くなっていたし、40才になって、こう、自分の身繕い?というか、一度自分の状況整理をしておこうと思ったのだ。検査結果は白。ほっとした。40才もがんばっていこうって思ったのが、5月のことだった。今年…